2019年 09月 27日
人類が滅亡した後 |
試案_1_
テロップ
「科学的根拠の検証や
数値的検証を実施していない
いわば妄想であるが、
これが絶対に無い、と
誰が言い切れるだろう、、」
本文
(1)
やっと、
この言葉が不適切ならば、ついに、
人類が滅亡した。
地球上だけでなく、幾つかの惑星や衛星のラグランジュ点に設置された大規模宙間居住施設や、惑星・衛星上の開発拠点(?)、また、太陽系外への前進探査船等の居住者・搭乗者もすべて、この宇宙からいなくなった。
原因は、不明。人類の繁殖力が低下したのか、何かの呪いか、集団自殺か。宇宙にとっては、まったく関知しない出来事だ。
地球上に発生して以来、長らく、地球上を掘り返し、崩し、焼き、植生を変え、大気を汚し、地球そのものの活動とも相まって、温暖化を助長してきた人類。
人類の脳に「因果関係」という現象を知る能力が発生して以来、数々の驚くべき「発明」がなされた。言語(これは同時かもしれない)、貨幣、武器、宗教、政治、、それらに元々持っている欲望が掻き立てられ、とてつもない勢いで人類は地球上にはびこった。欲望の実現のために持てる手段を駆使し、足元より目先を優先して突き進んだ。
良い思いをした者、辛酸を舐めた者、存在を知られずに死んだ者、、そんな数百億〜数千億(未確定)の人類の行為の集積が、結局は人類の終結を招いたのかもしれない。
が、そんな事はどうでも良い事だ。
(地球が温暖化するか、氷河期になるか、それは地球自体にとってはどうでも良い現象だ。地球上の生物が生きるか死ぬかは「惑星」の存在の可否に全く影響しない)。
人類がいなくなって、地球の温暖化は収まったのだろうか。
高度にAI化が浸透した社会で、人間がいなくなっても、ある程度の社会活動が維持された。
(結局全廃されなかった)化石燃料や、各種鉱石の掘削、各種の発電、給水、公共交通機関の運用、自動作成される報道の配信、通貨・株式等の取引、農作物の種蒔きから収穫、飼育動物の管理、、あれこれと、大きな物から小さな物まで、しばらくの間、活動は続いた。
人類フル活動時に比べれば、発熱量、温室効果ガスの発生は低減したとはいえ、すぐにゼロになるわけではない。
やがて、所々で発生する齟齬が全体を停止に導いた。
原材料が届かない食品工場、人が使わない=収入が無くなった交通機関。AIが注文しロボットが届ける各種日用品も正常に受け取られなくなりそのサイクルは維持できなくなった。
数え出せばきりのない膨大な「行為」が、人間不在で維持され、やがて放棄された。
AIは人類が不在になっても活動を維持できるように設定されていたが、長い年月の間に、巨大地震や風水害等のせいで、劣化が助長され、修理するAIやロボットも故障し、次第に基盤活動は停滞し、全体の活動の停止を招いた。
数々の自動活動の隙間に実人間の介在が不可欠だったのだ(これは、自動活動の設定初期にわかっていても、採算や開発の利便性の不都合で、完全自動化が見送られたため)。
自動活動の不調の初期に、例えば集団飼育されている豚や鶏等が死滅し、その死骸の腐敗に伴う病害虫の発生・拡散が周辺の動物相に変化を発生させた。
放牧されている牛、羊等は屠殺されなくなるがーーー?繁殖能力が低下していて、??ーーー綿羊は脱毛能力がないため毛を刈らないと健全な体を維持できない。
飼育下動物の放置は、周囲の野生動物の行動を変え、自然が元々持っていた生態系のバランスを取り戻す方向に圧力をかけた。
(2)
地球の気温は、相変わらず上昇している。 <?
太陽の活動が活発化しているからだ。 <<要確認
地球の気温は、なかなか低下しない。
ある動きを止めるには、逆方向の力と、時間が必要だ。
人類滅亡から数百年で、やっと、平均気温の底上げを担ってきた発熱の低減が始まった。自動活動が相当量、低減したためだ。
社会生活の基盤を維持するために、AIやロボットが担当していた多くの活動は、ある場面で実人間の承認が必要になっていたが、その承認が得られない。たとえば、通信衛星の維持は、全社会にとって重要な問題だが、そのための全体システムは完全には自動化され得ない。例えば電子部品製造に欠かせないレアメタルの移動は、実人間不在では許可されない。
通信衛星、軍事衛星等が次々に墜落をはじめ、中には地上に部品をばらまくものもある。多くの衛星に使われる原子力電池が地上で破損すれば、放射性物質の拡散が起きる。地球規模の影響ではないが、周辺地域の自然に影響は及ぼすだろう。
気温が低下しはじめても、海水温はすぐには低下しない。場合によっては、気温の低下が海水からの熱エネルギーの奪取を弱め、海水中のCO2の拡散を抑制できない。
(3)
数百年から千年以上たち(実際はどのくらいか?)、各地の原子力発電所や、原子爆弾・それを搭載したミサイル等のコンクリート、鉄などの劣化が進み、瓦解し、放射性物質が大量に拡散する。
(この状況で原爆が爆発する可能性はない、らしい)<要確認
この放射性物質が植物、動物に与える影響は大きく、すぐに死滅する物から、生殖世代を経て、全く違う性質の生物に変化する物まで様々だ。この中から知的生命が出現するのかは、誰も知らない。
宇宙も興味は持たない。
この段階で、地球の温暖化という現象を問題視する物はいない。
生き延びた生物は、その時の状況に適応できたものが、生き延び続けられる。
また数千万年たてば、知的生物が発生していて、また地球規模の環境変動を起こすかもしれない。
それでも、宇宙はまだ膨張し続けている。
(とりあえず、メモとして書いたものです。
今後調査を続け、多少の書き換えをする予定です)
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by dull_jiro
| 2019-09-27 09:22